交通事故を防げ! 道路交通法がスタート(1960年)
ユウガク | SBC 信越放送信州あの日あの時
1960(昭和35)年の12月20日。
この日から「道路交通法」が施行されました。
戦後の経済成長を受けて車両の数も急増、交通事故による死者の増加が社会問題になっていました。
(この前年の交通事故による死者は初めて1万人を超え、「交通戦争」という言葉も生まれました。)
こうした状況を改善するために設けられたのは道路交通法、交通ルールを総合的に定めた最初の法律でした。
(それまで交通の取り締まりは政令や省令を根拠に行われていました。)
施行初日は街頭に大勢の警察官が出て交通指導にあたりました。
更埴市(当時)の屋代小学校では児童がお揃いの傘をさしています、。
(SBCに残っている資料には「交通安全傘」と書かれています。)
明るい色の傘をさすことで雨の日の事故を防ぐ目的だったようです。
続いて映っているのは国道沿いの仮眠所。
当時は居眠り運転による事故も問題視されていたことから、車を停めて運転手が車内で仮眠をとることを奨励する目的でした。
道路交通法はこれまでに数十回にわたって改正され、事故による死者は当時の4分の1ほどに減りました。
(2023年は2,678人。)