豪雪地の学校にテレビのプレゼント(栄村・1959年)
ユウガク | SBC 信越放送信州あの日あの時
1959(昭和34)年のニュースから。
雪が降り続く栄村の森宮野原駅に運ばれてきたのはテレビ。
木箱に入ったテレビがトラックの荷台に積まれ、雪道を進んでいきます。
除雪されていない山道は大人の膝丈ほどの雪が積もっていて、所々でスコップで雪をかき分けながら進みます。
タイヤにチェーンを巻いてはいますが、目指す秋山地区は県内きっての豪雪地帯。
トラックは慎重に山道を上っていきます。
到着した秋山地区では贈呈式が行われました。
記録によればテレビは秋山中学校にプレゼントされたそうです。
トラックは続いて堺地区へ。
途中からは人力に切り替えて橋を渡ります。
着いたのは堺小学校。
子どもたちは念願のテレビに大喜びです。
この年のテレビの普及率は2割余り。
この数字は都市部も込みの数字ですから、栄村ではテレビはとても貴重なものだったと考えられます。
ニュースになったのも頷けますね。