南信州の小学校で冬支度(阿南町・1981年)
ユウガク | SBC 信越放送信州あの日あの時
1981(昭和56)年のニュースから。
阿南町の和合(わごう)小学校の冬支度を取材した映像です。
この年、和合小に通っていた児童は17人。
当時から県内有数の小規模校でした。
そんな和合小では毎年12月になると冬の準備が行われていました。
学校で行われたのは漬物の準備。
保護者が干した大根と白菜を持ち寄り、樽に漬け込んでいきます。
和合地区には昔は中学校もあり、子どもたちの数が小中合わせて400人という時代もありました。
その頃は学校が借りた畑で野菜をたくさん作って漬けていたそうですが、この年に漬けたのは樽2本分。
取材に対して住民は「子どもが減って寂しくなった」と話していました。
この年の冬支度はもう1つ。
近くの和知川に歩行者用の橋を架ける作業です。
和合小の子どもたちは真冬に田んぼリンクでスケートをしていて、リンクに行くためには川を渡る必要がありました。
それまでの橋が老朽化したため新しい橋を架けることにしたもので、こちらの作業も地区の人が担当しました。
この時期は午後2時ごろには日が暮れてしまう和合地区。
南信州とはいえ、寒い冬がもうすぐそこです。
和合小は県外からの山村留学を受け入れたりしながら、今も存続しています。