武水別神社で「釜清めの神事」(更埴・1987年)
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1987(昭和62)年のニュースから。
更埴市(現在は千曲市)の武水別(たけみずわけ)神社の境内で「釜清めの神事」が行われました。
12月中旬に行われる「大頭祭」という名の新嘗祭で撒かれる御供(ごく)のお餅をつく前の清めの神事です。
境内で釜のお祓いをしたあと、餅をつく人たちは千曲川に入って自分の身体や使う杵を川の水で清めます。
雪の上を草履で歩くなど見るからに寒そうですが、餅つきまではあまり驚きはない展開です。
ところが…、ここからがこの神事の特徴です。
ついたばかりの餅を人に投げつけています!
稲わらで顔を隠して必死に耐えているのは「頭人」と呼ばれる氏子の代表。
小さく丸めた餅は3600個ほどありますが、次々と頭人めがけて投げられています。
せっかくついた餅をなぜ投げるのか?
「つきたてのお餅がくっつかないようにするため」などいろいろな説があるそうですが、珍しい行事です。
投げた餅は次の日に集められ、桐の箱にしまって大頭祭まで保管されます。
大頭祭は毎年行われますが、1958(昭和33)年に撮影された映像はサイト内にアップ済みです。
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