YS-11 信州を飛ぶ(1968年)
ユウガク | SBC 信越放送信州あの日あの時
1968(昭和43)年、松本空港にYS-11型機が就航しました。
戦後、日本のメーカーが初めて開発した旅客機で、松本~大阪間を結びました。
映像は就航翌年の1969(昭和44)年に撮影されたもの。
航空会社は東亜航空(後の日本エアシステム→日本航空)です。
飛行機の胴体には翌1970年に開かれた大阪万博のステッカーが見えます。
映像には着陸、そして離陸の様子が収められています。
乗客は機体に格納されたタラップで降り立ち、歩いてターミナルビルに向かいます。
搭乗時もタラップまでは歩き、荷物は手押し車で積み込むなど、この時代ならではの光景です。
当時はまだ臨時便扱いで冬は運航が休止されていましたが、鉄道や車で移動するよりは断然早く、ビジネスや観光の足として重宝されました。
このあと松本空港は滑走路を延長し1994(平成6)年にジェット化。
現在はFDAが年間を通して信州の空の便を担っています。