給食にソフト麺が登場(1965年)
ユウガク | SBC 信越放送信州あの日あの時
昔の給食の主食はパンでした。
毎日パンが続いたことや当時のパンが今ほどはおいしくなかったこともあって、子どもたちの間では「別のメニュー」を求める声もありました。
ただ当時はアメリカ産の小麦をパンの材料として使っていたため、同じ材料で作れるメニューが求められました。
その結果生まれたのが「ソフト麺」です。
「ソフトスパゲッティめん」とも呼ばれ、小麦粉に水などを混ぜて麵にしました。
東京都が1965年に学校給食に採用、長野県でも導入されます。
SBCには当時のソフト麺の給食の映像が残っています。
給食室で付け合わせのスープを調理、子どもたちはそれをソフト麵にかけて食べています。
フォークを使って食べる様子は、確かに太めのスパゲッティのようにも見えます。
パンを食べ続けていた子どもたちには概ね好評で、ソフト麺は人気メニューになりました。
ただ最近は製造業者の減少などで給食に出せなくなったエリアもあるようです。
この数年後には米飯給食も始まり、給食メニューも多様化していきます。