天竜川のうなぎ漁(1959年)
ユウガク | SBC 信越放送信州あの日あの時
1959(昭和34)年のニュースから。
かつて天竜川では盛んにうなぎ漁が行われていました。
昭和初期には40トン近くのうなぎが獲れたという記録も残っています。
漁法は川の中に木や竹で作った「すのこ状」の台を設置、上流から泳いできた魚がかかるのを待つ「やな漁」。
このあたりでは今から半世紀ほど前まで、この方法でうなぎを獲っていました。
映像を見ると大振りで立派なうなぎがかかっています。
やな場のすぐ近くには店もあったようです。
うなぎを背中側から開いて串を打ち、蒸さずにそのまま炭火で焼いています。
関東風と関西風をミックスした調理法です。
目の前で獲れたうなぎを蒲焼きにして食べる。
贅沢な時間ですね。
今でも岡谷市は「うなぎの街」として有名で、諏訪湖の周辺にはうなぎ屋や川魚店が多くあります。