住職手造りの鐘(飯山・1989年)
ユウガク | SBC 信越放送信州あの日あの時
1989(平成元)年のニュースから。
飯山市にある本学寺を取材しました。
南北朝時代に松代に開かれた由緒あるお寺で、明治の初めに飯山に移ってきました。
寺に鐘楼はありませんでしたが、ご住職は先代から「お前の代に」と言われ独学で鋳造を研究、5年の歳月をかけて1984(昭和59)年に鐘を完成させました。
ご住職が突いているのが「自家製の鐘」です。
鐘楼も廃材を再利用した手造り。
負担した金額はトタン屋根の代金7,500円だけでした。
ただ材料不足などもあり、出来栄えについてはご本人はやや「不完全燃焼」だったそう。
取材した当時は2つ目の鐘を造ろうと準備中でした。
「寺の街」と呼ばれるほど寺院が多い飯山市。
そんな飯山市でも「自家製の鐘」はここ本学寺だけでした。