無医村を回る医師たち(1961年)

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00:01:38 1961

未舗装の山道を走るジープ。
1961(昭和36)年、県立阿南病院の巡回診療チームに同行取材しました。
チームが向かったのは飯田市郊外の大平地区。
公民館のような建物に医療器具を運び込み、診察を行います。
ふだんは医師がいない地区なので、お年寄りから子どもまで大勢の住民が訪れました。
当時の原稿には「県の最南端にある県立阿南病院は無医村の巡回診療班を編成して活動している。
無医村の地区はどこもへき地でジープもやっと通れるところばかり。
看護婦や薬剤師と医者がチームを作って回る。
高血圧などの成人病や農村特有の症状を訴える住民が多い」と書かれています。
チームは飯田から木曽に入り、診察を続けました。
こうした医療チームの地道な努力が続き、県民の平均寿命や健康状態は少しずつ改善していきます。

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