“全国初”の立ち食いそば店(松本・1985年)
ユウガク | SBC 信越放送信州あの日あの時
1985 (昭和60)年、国鉄松本駅に新しく立ち食いそばの店がオープンしました。
2番線のホームにできた店は「松本エコーそば店」。
何が「初めて」かというと、この店は全国初の国鉄直営。
従業員は国鉄の電話交換手からの転身です。
当時は民営化を前に国鉄内部で仕事や人員配置の見直しが進んでいて、直営のそば店も新しい職場を確保するためでした。
それまで駅構内のそば店は地元の駅弁業者(長野のナカジマ会館、松本のイイダヤなど)が営むケースが多かったのですが、これ以降国鉄内部の人事異動先としてそばやうどんの直営店が各地にオープンします。
映像を見ると隣のホームにも立ち食いそばの店があります。
当時はコンビニのような業態はまだなく(駅弁などを売るキヨスクはありました)、「駅そば」は乗降の前後に小腹を満たす客でにぎわっていました。
かけそばの値段は1杯220円。
原稿によると「1日の売り上げ目標は300食だった」そうです。
当時はこうした「直営店」が県内各地にオープンしました。
長野駅には喫茶店と土産物店、松本駅にも土産物店、上諏訪駅にはなんとラーメン店もありました。