国鉄の塩嶺トンネルが開通(1983年)
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1983(昭和58)年7月、国鉄中央東線の塩嶺トンネルが開通しました。
塩尻~岡谷間に新しく掘削された塩嶺トンネルは1974(昭和49)年に工事が始まりましたが、開通までには9年の歳月と500億円余りを要しました。
それまで中央東線は塩尻から辰野を経由して岡谷に抜けていましたが、三角形の2辺を迂回するようなルートだったことから所要時間の短縮を目的にトンネルが建設されました。
(中央線が開業した当時はこうしたトンネルの掘削や蒸気機関車での運行は非常に困難でした。)
開通で一番恩恵を受けたのは松本~新宿間を結ぶ特急「あずさ」。
塩嶺ルートは辰野回りより16キロ短いため、所要時間が20分も少なくなりました。
開通から40年以上、トンネルは人や物の移動に大きく尽力しています。