長野・綿内小で“カムバックサーモン”(1982年)
ユウガク | SBC 信越放送信州あの日あの時
1982(昭和57)年のニュースから。
長野市の綿内小学校に届いたのはサケの卵。
卵を見た子どもたちは思わず歓声を上げます。
この頃、国内では高度成長に伴う自然破壊で途絶えてしまったサケの遡上を復活させる「カムバックサーモン運動」が各地で行われていました。
綿内小でもこの運動に取り組み、この日、5,000粒の卵を受け入れました。
綿内地区では明治初期、お寺の湧き水でサケを育てて千曲川に放流していたそうで、そうしたことも小学校での取り組みのきっかけになったようです。
半月ほど経つと卵は孵化し、子どもたちは顕微鏡で稚魚の様子を見守っていました。
稚魚は3か月ほど後、学校近くの千曲川に放流されました。
こうした取り組みは1997(平成9)年まで続きました。
最近は飯山市の小学校が同様の取り組みを始めています。