冬季限定の寄宿舎(飯山・1972年)
ユウガク | SBC 信越放送信州あの日あの時
1972(昭和47)年の11月。
豪雪地帯の飯山市は厳しい冬が目前に迫っています。
真冬は自宅から通うことができない生徒たちのために冬だけ開かれる飯山三中の寄宿舎「蛍雪寮」が開所しました。
当時、飯山市内にあった3つの中学校には、それぞれ寄宿舎がありました。
この頃は道路状況が今より悪く、大量の雪が積もると自宅から通えない生徒は冬の間だけ学校の近くの寄宿舎で生活していました。
「蛍雪寮」は4人部屋。
生徒たちは自宅から持ってきた布団や洋服を広げて、集団生活の準備をします。
しばらくの間、家族と離れての生活です。
その後、道路事情が良くなり、真冬でもマイクロバスでの通学ができるようになると、こうした寄宿舎は役割を終えていきます。
「蛍雪寮」も1981(昭和56)年に閉鎖されました。