小川村の無医地区に診療所(1961年)

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00:01:26 1961

未舗装の山道を進む数台のジープ。
車から降りたのは当時の西沢知事です。
やってきたのは出身地の小川村。
村内の桐山地区に1961(昭和36)年、診療所ができました。
車が通れる道がなかったのでしょうか、知事一行は徒歩で診療所へ向かいます。
地元の小学生が日の丸を振って歓迎する中、着いたのは桐山分校。
診療所はその近くにできたようです。
白衣の医師が高齢の住民の診察にあたっています。
当時の原稿には「(診療所がない頃は)冬場は患者を戸板に乗せ、3キロの道のりを住民総出で担ぎ下ろした」と書かれていて、住民にとっては待望の診療所でした。
医師は信州大学から派遣され、土日に診療にあたったそうです。
当時は周辺の集落を含めて1日40人ほどが診察を受けましたが、過疎化が進み地区の世帯数は50世帯から数世帯に減りました。
道路の改良とともに村中心部の診療所に通う人も増え、桐山の診療所は2013(平成25)年に閉鎖されました。

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