妻籠宿がリニューアル(1971年)
ユウガク | SBC 信越放送信州あの日あの時
妻籠宿は中山道42番目の宿場町で、飯田に向かう大平街道の分岐点でもあり、交通の要衝として栄えました。
しかし、明治以降は鉄道の発達もあって過疎化が進みます。
1965(昭和40)年頃から集落の保存運動が始まり、1969(昭和44)年から復元、修理が行われました。
この映像が撮影されたのは1971(昭和46)年。
3年計画の復元、修理が終わった頃の映像です。
往時をしのばせる街並みや観光客が囲炉裏でお茶を飲む様子が映っています。
この年の夏には町並みを守るために家や土地を「売らない・貸さない・壊さない」 という3原則が設けられます。
こうした取り組みによって、妻籠宿は日本で初めて重要伝統的建造物群保存地区に指定されました。
高度成長期に起きた保存運動のおかげで、妻籠宿には日本の古き良き風情を体験しようという大勢の観光客が今も訪れています。