上高地でウェストン祭(1964年)
ユウガク | SBC 信越放送信州あの日あの時
1964(昭和39)年のニュースから。
上高地では毎年6月初めにウェストン祭が開かれます。
「日本近代登山の父」、「上高地の恩人」とも呼ばれるウォルター・ウェストンをたたえるイベントです。
イギリス人宣教師だったウェストンは1891(明治24)年、槍ヶ岳に初登頂するなどし、5年後に母国で本を出版、日本アルプスを海外に紹介する役割を果たしました。
1947(昭和22)年に始まったウェストン祭はこの年が17回目。
ウェストンの碑の前で行われた式典には関係者や登山者など大勢の人が参加、安曇小学校の児童による献花や女性たちのコーラスなどでウェストンを偲びました。
日本山岳会の名誉会員でもあったウェストンは北アルプス以外の山々にも登り、今でも上高地だけでなく日本各地でその構成をたたえるイベントが開かれています。