安曇野で味噌玉作り(1986年)
ユウガク | SBC 信越放送信州あの日あの時
1986(昭和61)年に堀金村(当時)で撮影された映像です。
「昔ながらの方法で自家製の味噌づくりが行われた。
前日から水につけておいた大豆を大鍋で煮た後、2時間程かけて蒸しつぶし手作業で四角に固めた」という原稿が残っています。
この味噌玉を発酵させたあとで麹と塩を入れて仕込むと味噌が完成します。
自宅で味噌を作っている人は少なくなりましたが、昔は自家製が一般的でした。
味噌玉の仕込みは3月から4月にかけて行われます。
春に仕込み、夏の暑さで熟成させ、秋から初冬に新しい味噌が完成するというわけです。
夏に味噌玉を作っても暑さで腐ってしまい、秋や冬では発酵する前に乾燥してしまいます。
昔の人たちは日本の四季をうまく利用していますね。
ちなみに「味噌は買うもの」となった今では、味噌汁用に味噌やだし、具を1食分ずつラップで包んだものを「味噌玉」と呼ぶようになりました。