県南の冬季分室(阿南町・1978年)
ユウガク | SBC 信越放送信州あの日あの時
山あいのわずかな平地に建てられた木造校舎。
阿南町和合小学校の鈴ヶ沢冬季分室です。
愛知県境にある阿南町は県の南部ではあるものの、標高が700mを超えるために冬は厳しく、地区の児童は冬の間だけこの分室に通っていました。
取材したのは1978(昭和53)年の12月中旬、ストーブが焚かれた教室では男女1人ずつの児童を1人の先生が教えていました。
「割り算が簡単にできるように」という目標が貼られているので、3年生くらいでしょうか。
お昼は地元の人が作ってくれた献立をいただきます。
この日はうどんのようです。
食べ終わると校庭で体を動かします。
先生と相撲を取ったり縄跳びをしたり。
春が来るまで、3人だけの学校生活が続きます。
鈴ヶ沢分室は1980(昭和55)年で30年の歴史に幕を下ろしました。