長野・浅川小学校の冬季分室(1958年)
ユウガク | SBC 信越放送信州あの日あの時
学生服を着て山道を歩く男の子。
1958(昭和33)年に撮影された映像です。
長野市の北部にある浅川小学校には、冬の間だけ開かれる「畑山分室(分校)」がありました。
雪が降ると本校に通うのが難しくなるため、通いやすい場所に分室が設けられました。
映像を見ると茅葺屋根の民家が学校として使われていたようです。
SBCの記録には「7人の児童が元気に通学している。自然を素材にした教育も実践され、子どもの意欲を引き出している」と書かれています。
授業では分室の周りで採った草木を紙に貼り付けて勉強しています。
取材した日は晴れていましたが、気温は低かったようで、ストーブで暖を取る様子も見られます。
給食はなく、弁当持参。
みんな食べ盛りで、結構大きな弁当箱を持ってきているのが印象的です。
畑山分室は1970(昭和45)年に廃止され、その後は冬も本校に通うようになりました。