電話のかけ方教室(1970年)
ユウガク | SBC 信越放送信州あの日あの時
1970(昭和45)年のニュース映像です。
集まっているのは小学生。
部屋には「ダイヤル電話教室」と書かれた紙が貼られています。
子どもたちに電話のかけ方を覚えてもらおうと、当時の電電公社が開きました。
この頃、家庭や会社で使われていたのは「黒電話」。
プッシュ方式はまだ実用化される前で、ダイヤル式です。
小学生を対象に教室を開いたのには理由があります。
1965(昭和40)年の時点で国内の電話加入者は739万件で、加入率は7.5%に過ぎませんでした。
その後、家庭への普及が進みましたが、1970年の時点の普及率は3割に満たず、「電話がない家」が多数派だったのです。
そこでまず子どもたちに電話のかけ方を覚えてもらい、家に電話が入ったら家族に教えてあげてもらいたいという狙いもあったようです。
この日は上田東小と岡谷の神明小の児童が電話での会話を体験しました。
今は小学生でも携帯電話を持っているのが珍しくない時代。
半世紀という時の流れを感じます。