声を届ける郵便(1992年)
ユウガク | SBC 信越放送信州あの日あの時
1992(平成4)年に撮影された映像です。
この日は松本郵便局で「ボイスパック」の取材でした。
自分の声を録音して郵送できるという新たなサービスのスタートです。
カードに10秒以内のメッセージを吹き込み郵便で送れる仕組み。
映像でも専用の端末を使ってメッセージを録音する様子が見られます。
送料は72円でしたが、音声を入れるカードは1500円と値段が張りました。
戦後間もない昭和20年代には音声をレコードに録音して郵便で送る「声の郵便」というものがあったそうです。
海外で抑留されていた旧日本軍の兵士に家族の肉声を届けたこともあり、当時は話題になりました。
しかし、「ボイスパック」が始まった1990年代は携帯電話が普及し始めたこともあり、「音声を郵便で送る」というサービスは大きな話題にはなりませんでした。
その後1996(平成8)年にICチップ搭載の便せんを使った「おしゃべりメール」も登場しましたが、こちらも4年ほどでサービスは終了しています。